長いホリデーも終わって、久々に月曜出勤したときの事。
”ホリデーよかった?” ”うん、なんでここに帰ってきちゃってんだろうねー”
なんていう会話をひと通りした後、
同じ部屋で仕事しているベルという子が
”私のホリデーまであと2週間〜!まちきれへん〜!”と言ったので、
”どこかいいとこ行くの?”と聞いた。すると、
”実家に帰るの”
”実家ってどこ?”
”ボスニア”
てっきり普通のイギリス人だと思っていたので、びっくりした。
エキゾチックな名前だったので、親とかが移民なのかな、くらいに思ってた。
10年ほど前、まだボスニア戦争していた時に、おばあさんふたりでイギリスに来そうな。
諸事情あって、他の家族は一緒に来れなかったそう。
その時まだ18歳で、英語なんてひと言もできなかったらしい。
どれだけ苦労したんやろー。
最近はお母さんがこっちにきたり(家族みんなで会いにきたりはできないらしい。イギリスが違法滞在を疑うので)、ちょこりちょこりと行き来できるようになったものの、ベルがこちらに来てから始めの7年間は、全く家族には会えなかったらしい。
7年て、ねえ。
いつ祖国に帰れるのかわからない、戦争中の国に残っている家族の事も心配、こっちでおばあさんの面倒もみないといけない、英語もいちから勉強・・・
身より/知り合いがいたのかどうかは知らないけど、18歳の女の子にはかなりの試練だっただろうなあ、と思った。
どうしても、っていう状況におかれると、できるようになる、って言ってたけど、私が全然気付かなかったくらい彼女の英語は自然です。外国風のアクセントなんてないし。私ら日本人なんて中学生からだらだら英語してるけど、ねえ、こんなもんですもんね。
いつか故郷に帰りたい、って言ってた。
今は戦争こそはしてないものの、緊迫した状態なので、今帰ってまた戦争ってことになると、また同じ事になってしまうので、それはいやだって。そりゃそうだなあ。そりゃそうだ。
彼女はといえば、そんな苦労してるなんて全然感じさせません。
自分がしんどい思いをしてきてるからか、もともとそういう人だったのか、あまり深くかかわり合った事のない私でも、彼女の思いやりの深さ、みたいなものが感じられます。全然押し付けがましいものではなくて。さりげない感じ。しかも楽しい人だよ。
なんかね、いろんな意味で自分はあまえてたな、とガツンと思い知らされましたー。
なんとなく”自分はいらん苦労してる”とか、”英語でけへん”とかへこんだり、自分をかわいそうに思ったりしてたのが、とてもはずかしくて。
ボズニア、コソボ紛争なんて、ニュースで耳にした事はあっても、何一つ分かってない自分がはずかしかったし。そういう意味でもね、とにかく”はずかしかった”一日だったわ。
ボスニアはどんなところか聞いたら、
”トルコとイタリアを足して2で割ったような”きれいな国らしい。
ホリデーの写真みせてもらう約束したので、楽しみ〜。